みなさまには平素より島田掛川信用金庫に対しまして格別なるご支援とご愛顧を賜り、心より厚くお礼申し上げます。本年も当金庫の業績等を取り纏めた「ディスクロージャー誌2023 島田掛川信用金庫の現況」を作成いたしました。本誌をご高覧いただき、当金庫の経営内容等について、ご理解を一層深めていただければ幸いに存じます。2022年度は、コロナ禍から緩やかではありますが、社会経済活動において多方面にわたり持ち直す兆しが見られるようになりました。こうした情勢の下、当金庫は新型コロナウイルス感染症の影響を受けた地域社会を支えるため、中小企業者へのコロナ融資や本業支援としてコンサルティング機能の発揮に努めてまいりました。特に本業支援としての「ものづくり補助金」累計採択件数では順調な成果を収め、全国でもトップクラスの採択件数を維持することができました。さらにSDGsや産学官金との連携による地方創生、地域の課題解決、地域活性化にも積極的に取り組んでまいりました。他方、世界に目を転じますと、ロシアによるウクライナ侵攻などにより原材料等の価格が高騰し、景気の悪化から、欧米を主に各国中央銀行は急激なインフレを抑制するため金融引き締めの動きを強め、不安定な金融市場となりました。当金庫におきましても昨年来の海外金利の急激な上昇により保有する有価証券の価格が下落し、大きな評価損が発生しました。評価損となった有価証券は、市場の動向を踏まえ、損失拡大の恐れがある銘柄について経営体力の範囲内で売却処理を実施いたしました。この結果、2022年度の決算は損失を計上することとなり、このことは誠に遺憾であり、謹んでお詫び申し上げます。みなさまには大変ご心配をおかけしますが、これまで蓄えてきた十分な自己資本により、当金庫の安全性・健全性が損なわれることはございませんので、引き続き変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。2023年度からは新中期経営計画(NEXT STAGE 2025〜新たなる挑戦〜)をスタートさせ、より健全な経営に取り組んでまいります。私たちは地域の金融機関であるという自覚を持ち、お客さま目線で仕事をし、地域の事業者や個人のみなさまのご期待、ご信頼に沿うよう一層の努力を重ねてまいります。何卒、倍旧のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。理事長 2023年7月2ご挨拶
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